ロジザード株式会社 工数予実把握から従事率の見える化まで実現!物流DX企業の工数管理システム刷新による変化とは

業種
Web制作・システム開発
企業規模
101-500名
課題
原価管理 / 他システムとの連携 / 工数入力コストの削減

クラウド倉庫管理システム(WMS)「ロジザードZERO」を主軸に、さまざまな物流DXサービスを展開しているロジザード株式会社。創業20年以上のノウハウとアクティブ導入拠点数1位を獲得という華々しいご実績を持ち、充実したアフターサポート体制にも定評があります。

このたび、創業以来の工数管理システムを15年ぶりに見直すべく、他社サービス7社の比較・検討の結果、クラウドログをご採用いただきました。物流ビジネスプロセスの効率化および最適化に長ける会社が乗り越えるべき課題とは、一体何だったのでしょうか。クラウドログのご導入に至った経緯とその成果について、ご担当者様にお話を伺いました。

執行役員 システム統括部長 橋本 修司様
システム統括部 松岡 由里子様

背景

  • それぞれのプロジェクトにおける工数原価を計上しなければならなかった
  • 工数予算に対する現在の消化実績をリアルタイムに把握する必要があった
  • 年々従業員が増え続けており、早急に導入して体系化する必要があった

決め手

  • UIに優れ、入力する際に心理的負担が少なかった
  • API機能による外部ツールとの連携が可能だった
  • 営業担当者によるサポート体制が充実していた

効果

  • 月締めではなく、リアルタイムに進捗状況を把握し軌道修正できる基盤ができた
  • チームや個人の従事率を「見える化」できた
  • ただ数字の把握をするだけではなく、最適化への一助に

EC物流において時代を先駆けてきたロジザード株式会社

御社のこれまでのご功績や事業内容を教えてください。

橋本 修司様(以下、敬称略):弊社は物流DXソリューションを提供している会社であり、2021年に創業20周年を迎えました。物流業界における物流倉庫と在庫管理に特化し、現場の声に耳を傾け、地道ながらも確固たる地位を築いてまいりました。

顧客ニーズに合わせた倉庫管理システムや物流倉庫紹介などのサービスを生み出し、現在は主軸となる「ロジザードZERO」のほか、3つの物流DXサービスを提供しています。BtoB、BtoCなどを対象に導入から業務フロー構築、恒久的なアフターサポートの充実を図り、物流における「モノ」だけではなく、お客様1人1人に合ったサービスをお届けしています。

「工数管理に工数がかかる」状況を打破したかった

工数管理が必要になった経緯を教えてください。

橋本:弊社には、いくつかの部署がありますが、工数管理が必要になったのは、システム統括部です。

システム統括部は、顧客向け製品開発、受注案件のカスタマイズ開発、サービスの導入支援、カスタマーサポート、社内情報システムなど、システム開発に関わる多彩なチームで構成されています。

1人が複数のプロジェクトを同時に抱えているので、原価統制のためには、プロジェクトごとにかかった原価を確固たるエビデンスに沿って計上しなければなりませんでした。さらに、工数の予実を見える化し、採算が取れているのかを1つ1つ把握する必要がありました。

クラウドログを導入する前はどのように工数管理をされていたのでしょうか。

橋本:創業5年目頃から、フリーソフトを使って工数管理をデジタル化し始めました。ただ、デジタルとは名ばかりのほぼアナログな管理方法でした。

まず、プロジェクトごとにかかった時間や人数などを画面上に細かく記載していきます。次に、その情報をExcelにまとめて可視化し、最後にそのExcelを集計・分析してようやくデータが揃います。かれこれ15年間続けているこのプロセスを、完全にデジタル化したい思いから工数管理システムの導入を検討し始めたのです。

松岡 由里子様(以下、敬称略):従来のやり方では、幾重にも人の手が介在するため、とにかくミスが多いのが悩みどころでした。そもそも規則性のないものはExcelでは対応できないし、コピペをするので1つの小さなミスが大きなミスを誘発してしまうのです。

このような「工数管理に工数がかかる」状態に、フリーソフトとExcelの限界を感じていました。そこで、使いやすく機能性の高いツールを探していたところ、クラウドログを見つけたのです。

15年ぶりに新しいシステムを導入するからには、絶対に成功させたい。7社を徹底的に比較検討

どのように他社様のサービスと比較されましたか。

松岡:工数管理サービスについては、2021年12月から7社をピックアップして比較検討していました。

重要視したのは、工数入力が心理的負担にならないこと、UIが優れていること、またAPI機能があり、他社SaaSとインポート・エクスポートができることの3つです。

工数を入力してもらわないと始まらないので、使いやすさは最重要項目でしたね。7社すべてのデモ版を導入して、徹底的に使用感を調べました。2021年の時点で、機能性や操作性において、おおむねクラウドログに決めていました。しかし、マスター設計が大掛かりになることが懸念され、とりあえず導入を一時保留することになったのです。

橋本:現在のシステム統括部にとってストレスフリーなのはもちろんですが、未来の従業員にとっても「使いやすい」と思われるようなシステムの構築を心掛けました。

中でもAPI機能は、私が譲れない機能の1つでした。せっかく社内でDX化をしても、将来的に改善しなければならない状況を作っては本末転倒です。インポート・エクスポートのできる外部ツールとの連携は絶対条件だと、松岡に選定を依頼しました。

クラウドログ営業担当者の手厚いサポートがきっかけで、満を持して正式導入へ

保留をして2年後、正式な導入へ至った経緯を教えてください。

橋本:マスター設計がネックで、一時は工数管理システムの導入が頓挫していました。
しかし、そうこうしているあいだに従業員数が増え続け、早急に体系化する必要に迫られたので、クラウドログの正式導入を再び検討し始めました。

導入する際には、クラウドログのAPI機能とデータ連携のミドルウェアをつなげ、極力人の手を介在しない仕組みづくりを確立した後、「これならいける」と2023年5月にゴーサインを出しました。

松岡:決め手となったのは、クラウドログの営業担当者の手厚いサポートです。まだ購入の保証もない段階から、非常に誠意あふれる対応をしてくださいました。Excelに質問事項などを細かく記載して送ったのですが、1つ1つ丁寧にお返事が添えられていて、感動したのを覚えています。弊社も社是に「安心サービス」を掲げておりますので、通ずるものがあったのかもしれません。

正直に申し上げると、マスター設計の大変さを思うと後ずさりしたくなりましたが、「この営業担当者さんに任せておけば大丈夫」と思えるような安心感がありました。

導入の際、懸念されていたマスター設計に関してはいかがでしたか。

橋本:多少迷うところはありましたが、私たちも普段からシステム開発に携わっているため、思っていたよりもスムーズに移行できたと思います。ご心配であれば、クラウドログの「導入支援」サービスの利用をおすすめします。

松岡:工程マスターにおいて多少苦労しましたが、そんなに難しいものではないという印象です。もっと早くやっておけばよかったと思いました。

フリーソフト→Excel→集計の工程は0になり負担減。原価と工数予実のみならず、問題も「見える化」

クラウドログで「あってよかったな」と思う機能があれば、教えてください。

松岡:私は、タイムシートの「インポート」機能です。フリーソフトで管理していた直近の業績データをすべてインポートできたおかげで、工数データが可視化され、今期の業績がよく見えるようになりました。

個人的には、アサインされた人にしかプロジェクトコードが出てこないのも他社サービスにはないお気に入りポイントです。

橋本:私はどんな業務に従事しているのかを表す従事率がわかるので、「工数レポート」機能を重宝しています。

たとえば、あるエンジニアの月の労働時間が150時間だとして、「カスタマーサポート業務」の割合が多かったとします。すると、「サポート業務に従事しすぎて開発が疎かになっている」といった1人1人の課題や「1人にサポート業務が偏る体制から変えていくべきだ」というような全体の課題が見えてきますよね。ただの原価計算や工数予実の把握だけではなく、各部署が抱える問題の可視化にも役立っていると思います。

社内の反応はいかがでしたか。

橋本:もともと「工数をつける」という作業自体は、従来のやり方で習慣化していたので、入力率は高いままでした。むしろ上がったのは、入力頻度です。遅くとも皆一週間以内には入力するようになり、月締めだった頃と比べてリアルタイムで部署内の動きがわかるので、早い段階で軌道修正ができる基盤ができました。

松岡:「前のほうが良かった」「ここがわかりにくい」などの意見は今のところありません。

むしろ、毎月配布している集計結果によって、各チームのリーダーはメンバーの従事率が見えると喜んでおり、課題設定や自己分析に役立てています。全体的には、上司と部下のコミュニケーションの1つの材料としてデータを活用している様子が見受けられます。

「あったらいいな」と思う機能はどのようなものでしょうか。

橋本:工数の消化率が把握できると便利だと思います。あとは、パッと見た時にベスト30、ワースト30というようなランキング形式で見られる機能やAI分析でアラートを鳴らしてくれるような機能があるとうれしいですね。

松岡:私は、むしろ「あったらいいな」と思ったものが近日リリース予定だったり、アップデート後に「こういうのほしかったんだよね」というものだったりするので、かゆいところに手が届くなという印象ですね。新着情報は、逐一チェックするようにしています。

クラウドログによる社内DXの成果を、お客様に還元していきたい

御社の今後の展望をお聞かせください。

橋本:近年、省人化・省力化が進められている物流業界。積載ロボットの導入や昨今のトラックドライバー不足、ドローン配送への注目度からも見られるように、今後は「人材不足」による物流の自動化(スマート物流)がさらに加速すると考えています。

2000年代初頭のインターネット黎明期にいち早くサブスクリプションに取り組んだ時のように、今から地道にコツコツとノウハウを蓄積し、いざ時代の波が来た時にスマートに乗れるよう備えておきたいと思います。そして、工数管理の「見える化」により得られた成果を、お客様に還元していく所存です。

クラウドログはどのような業界、業種におすすめできると思いますか。

橋本:やはり弊社のようなシステム開発をしている業種に、特におすすめしたいですね。
他には、建設業界やIT業界、コンサルティング会社など多種多様な業界、業種に対応できるのではないでしょうか。

現在、比較・検討されている企業様にアドバイスをお願いします。

橋本:導入する側としては、「従業員に受け入れられるだろうか」と不安に感じてしまうかもしれません。しかし、1度導入してしまえば、工数管理は確実に楽になるのでぜひ検討してみてください。

また、ツールはただの手段でしかありません。クラウドログは非常にうま味のあるツールですが、それを最大限に味わえるかどうかは使い手次第だと思います。導入側が最初にいかにメリット訴求できるかで、その後の入力率や入力頻度にもつながり、ひいては業務の最適化にも直結すると思うので、粘り強く進めていってほしいと思います。

松岡:まずは、譲れない点やこだわりを明確にすること。その上でデモ版にて使用感などをしっかり吟味してほしいです。

弊社もBtoB、BtoCなどの方にサービスを提供する側ですが、いかに「こうしてほしい」といった要望や改善点をフィードバックできる関係性作りが顧客満足度につながるかを、クラウドログ導入を通し、身に染みて感じています。

機能性や操作性、そして、導入前からアフターサービスまで丁寧に対応してくれるか否かを検討し、弊社がクラウドログを導入して業務を改善したように、それぞれの会社のサービス向上につなげる手立てにしてほしいですね。

ロジザード株式会社

https://www.logizard.co.jp/

2001年7月
事業内容:SaaS(クラウドサービス)事業、情報システムの開発及び販売、物流業務・小売業務コンサルティング
社員数:115名(2023年6月現在)
資本金:3億1百万円

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